

「健康館」は、母のお世話をしてくれているケアマネージャーさんから教えてもらいました。
「健康館」では、介護用のベッドやケアチェア、シャワーチェアなどを買ったり、玄関やお風呂などに手すりを取り付け、また部屋の段差を無くす住宅リフォームもお願いしました。うちは家を古くに建てたので住宅改修も大変です。しかし、「健康館」に頼んだら何でもやってくれて、スムーズに事が進み、家族の者は何もすることなく終わりました。一番役に立っているのが玄関の手すりで、框が高い玄関をいつも母は降りづらそうにしていました。今は、その手すりを支えにして1人でも降りられるようになりました。
母のことは、兄と2人、交代で看ています。前よりもだいぶよくなってきて、何でも自分でしようとします。でもそれが、手助けせずに全部ひとりでできればいいけれど、そうじゃないからかえってどこに行くのでも、何をするのにも、ついて見てあげなくちゃいけない。元気になって欲しいけど、目が離せなくなるから大変になるなという気持ちとで複雑です。
介護は1日24時間休みがありません。週4日面倒を看るだけでも目に見えないストレスがたまっていくのがわかり、ついつい母を怒ってしまったりもします。そんな私のストレス解消法は、自分の家で週に1日だけ自分のための休みをとって、何もしないようにすることです。
期限があるわけではないから、介護している私たちは倒れられないというプレッシャーがあります。精神的にも経済的にももう少し余裕が持てたら、お互いにもっとよくなると思います。
いつまでも元気で長生きしてもらいたい。そのためなら値段が高くても良いものを買って揃えてあげたい。どこかに連れて行ってあげたい。それが介護する側の本音でしょうか。